地震災害対策においては、建物の耐震補強、避難所の整備、緊急輸送道路の指定・整備、地震防災計画の策定などが必要とされますが、地震による被害を軽減するためには特に建物の耐震補強が重要と考えられ、行政として、庁舎、病院、消防署、警察署などの施設を強化し、災害が発生した際に緊急対応や行政サービスが滞らないようにしなければならないと考えます。本講座では、(1)重要建築物の機能を継続させるために必要な基本的考え方、設計手法や技術を理解し、重要建築物の地震リスク対策強化に寄与すること、(2)災害前に行えること(耐震診断手法、既存建築物の耐震改修)、(3)災害発生後の対応策(緊急リスクレベル評価、復旧技術ガイドラインなど)を学びます。
免震装置前での集合写真